またもフェイクニュースに踊る我々
現代に生きる我々は、かつて我々の先達が、大本営発表や日本ニュースのフェイクニュースにノリノリで鬼畜米英と叫び、アジアに戦火を広げた事について客観的に知る事ができる。 しかし、渦中にいる人達の多くにはそうした事は分からなかった。 関西ローカルのメディア・大手芸能会社を取り込み、都合の良い情報ばかり垂れ流すテレビ政党の躍進を危ぶんでいるのは、その事態を客観的に見られる関西圏以外の人々に多い。今回の兵庫県知事選においても同じ事が言える。ユーチューブから垂れ流される虚実定かならぬ情報のシャワーを事実と信じ切った人々は、圏外から客観的に見れば、大本営発表に踊らされた人々と一緒だ。 アメリカに目を向ければ、連邦議会を襲撃した人々も同じ熱病に掛かっているのだろう。 今、知ったような事を言っている私も、いつそうなるか分からない。今後は、あらゆる地方選挙、国政選挙で同じ情報シャワー戦の起こる事が予想される。その時、私は虚実を見極め公正なジャッジを下す事が出来るのだろうか。 今、目にしているのは、新しい戦前の一部かもしれない。