コメ配れ!
「コメ配れ」。たった四文字のこの言葉を、突飛だとか、極端だとか言う人がいる。けれど、ちょっとスーパーに足を運んでみればわかる。
お米の棚、すっからかん。あっても高い。
市場価格が上がり品薄状態。政府の対策は効果が見えてこない。あらゆる食料品が値上がりし、食卓の基盤であるお米が、じわじわと庶民の手から遠ざかっているのに、有効な手が打てていない。
その上、政府は食料品の消費税を下げる気配すら見せていない。仮に消費税を引き下げる法案が成立しても、実際に税率が引き下げられるのは先の話になる。物価高・米の入手難は、今ここにある苦しみなのに。
それなら、コメを配ればいいじゃない。
政府の備蓄米の放出の仕方はズレている。いまのやり方は、「政府に米を1年以内に返す業者」しか入札に参加できない。ほぼ、全農など農水省の身内のみを落札先とし、よそ者を排除するためのルールとしか思えない。しかも「高値をつけた業者が落札」する方式では、価格が下がりにくいのも当たり前。庶民の買いやすい価格帯までは下がらない。
そして、農水省自らが流通の目詰まりと説明しているにも関わらず、その目詰まりしている流通に備蓄米を流す愚行。詰まっているパイプに水は流れない。いま必要なのは、国民に直接米を届ける方法だ。
支援は「所得制限を設けて困ってる人だけに」って声もある。けれど、そうすれば申請が面倒になり、手を挙げる人が限られる。配り切れずに在庫がまた積み上がる。
だから、いっそ全世帯にお米という、全員の口に入るものをシンプルに配る。それだけでいい。米の入手難対策にも物価高対策にもなる。
消費税減税のように、富裕層に有利なんてこともない。一律に米を配れ。
配ればすぐに効果が出る。
家計に少しでも余裕ができる。
要らない人は、受け取った米を子ども食堂に寄付すればいい。
これは政治の言葉じゃない。
生活の言葉だ。
コメ配れ。
いますぐ。ためらわず。