尖閣飛ぶ中国ヘリ、試されるトランプと日本

   尖閣周辺が、きな臭くなってききた。
    5月上旬、領海侵犯した中国の海警船から飛び立ったヘリコプターが、日本の領空を侵犯。これは単なる“威嚇”ではなく、アメリカの出方を探る「揺さぶり」なんじゃないか。そんなふうに思える。
    というのも、日本政府はアメリカの大統領が代わるたびに「尖閣は日米安保の対象ですよね?」ってお墨付きをもらおうとするでしょ。
    今年1月にトランプが大統領に復帰して、また一から関係を築かないといけない状況になっている。
    
だがトランプという人のやることは読めない。下手すると「そんなの知らないよ」と言いかねない。
    中国は、そこを突いてきてるんじゃないか。そんな感じがするんだよね。
    しかも今回のヘリ、ただの飛行じゃなくて、尖閣の領海に入ってきた海警船から発進してる。領海侵犯+領空侵犯であり、もしもこのヘリが島に着陸して人を降ろしたら、それは「領空侵犯」じゃ済まない。れっきとした「領土侵犯」だ。
    日本側はその瞬間、即座に対応できる態勢を本当に整えているのか?
    考えると、ちょっと不安になる。
    ちなみに中国はこの空域を「自分たちの領空」だと主張している。
    つまり中国の立場では、日本のほうが“侵犯者”ってわけ。言ったもん勝ちの理屈だけど、既成事実を積み上げられていくと、じわじわ効いてくる。
    このまま中国が尖閣を領土化して、軍事基地でも作ったら、日本の安全航行どころか、台湾の防衛、ひいてはインド太平洋の自由秩序まで揺らぐ。
   つまりこれは、日中だけの問題じゃないっということだ。これまでの中国側の尖閣への対応が、1段階上がった事を示している。
     皮肉な事に、をひとつ。今回のヘリコプターのよる両宮侵犯は、「対日貿易でもっと優位に立ちたい」と考えてるトランプ大統領への、絶妙な“プレゼント”だったのかもしれない。

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