革命前夜!「米がなければ玄米食えばいいじゃない」――マリー・アントワネットの亡霊が農水省に現れた

    高騰し続けるコメ。買い控えや品薄が続き、家計を直撃しているこの最中に飛び出したのが、江藤農林水産大臣の「私はコメを買ったことがない」という発言だ。

  「支援者の方がたくさん下さるので、売るほどあります」

と語ったのは、5月18日の佐賀市での講演会。まるで、民が飢えるなか自分の蔵は満ちていると胸を張る貴族のような口ぶりだった。
    この発言に批判が殺到すると、江藤大臣は記者団に対し釈明を行い、こう述べた。

  「実態と違うような言い方をしてしまって、お騒がせして大変遺憾。消費者への配慮は足りなかったと思う」

    そして、4回目の備蓄米入札では玄米での流通が可能になったことに触れ、「玄米でも買ってほしいということを伝えたかったが、正確性が欠けた」と説明した。

……いやいや、待ってほしい。
これはもう、「パンがなければお菓子を食べればいいじゃない」と言い放ったとされるマリー・アントワネットそのものである。
   まさに、フランス革命前夜のような構図が、今の日本に再現されてはいないか。
「コメがなければ玄米を」? 玄米だって高いし、入手難なのは現状は白米と同じ。しかも、貧乏人は麦を食えのニュアンスさえ含んでいる。
    消費者の実情を知っていれば、そんな言葉が口をついて出るはずがない。
    もし本気で「玄米でも買ってほしい」と言いたかったのだとすれば、今の価格や流通状況を把握していない証拠であり、大臣としての資質に重大な疑問がつく。
    そもそも「私は買ったことがない」などという発言を、生活者がどう受け取るかを想像する感性すら失われている。なんと鈍感なことか。この時点で、すでに為政者と国民の間に横たわる深い断絶が露わになった。
    フランス革命という歴史から学ぶなら、もうこの政権は持たない。あくまでも平和的な変革を目指すものだが、革命を起こすべき時が来た。
    今の日本社会に必要なのは、声をあげない国民ではなく、「もう我慢できない」と声を発する市民である。コメ配れ、さもなくば退場せよ!

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コメ配れ!

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